ヒガシマルうどんスープに捧げる愛情弁当を作った [日常]
これが私の考えた「ヒガシマルうどんスープへの愛情たっぷり弁当」だ!
うどんスープへの愛を知る
子供のころからうどんばかり好んで食べている。
食べてはいるんだけど「讃岐うどんを食べに四国にいくぞ!」とか「おいしいお店のうどん食べたい!」などまったく思わずに家で自分で作ったうどんばかり食べているのだ。今まで考えたことなかったけどなぜだろう。食べに行くより自分で作るほうが早いから?それってめんどくさがりなだけでは…いやあああわからなくてモヤモヤする。
ハッとした。私は「うどん」ではなく「ヒガシマルのうどんスープの味」が好きなんだ!部屋が一瞬で明るくなった。なるほどだから自分で作ったものを食べてばっかだったんだ。そうかそうか。眩しすぎるのでカーテンを閉めた。もやもやした気持ちが一瞬で晴れ、そしてばんごはんのメニューまで決まった。今日はうどんだ。
うどんはいつ食べてもしみじみうまい
うどんスープは関西の味
家のうどんスープの在庫を確認すると2袋しかなかったので電動自転車を飛ばしてスーパーの棚に向かった。うどんスープは静かに私の到着を待っていた。
「だし」勢と戦っているのだろう。「がんばれ」と小さくささやいた
足りなくなるかもと思って3箱も買うのは気弱な人間のsaga
ヒガシマルはずっとそばにいたのだ
家に帰りパッケージをながめていて気が付いた。「本場のおいしさ関西の味」と書かれている。
あれ、私は生まれも育ちも山口県だけど「うどんスープ」の味になじみがある。でも山口って「中国地方」なんですよね。関東より西に存在してるっていう間柄なのですが関西にまぜてもらっていいですか?いいですよね。ありがとうございます。
そして「ヒガシマル」という会社のことを何も知らずにスープだけ愛していたことに気が付いたので、うどんでいっぱいになったお腹をさすりながら検索してみた。神戸に会社があることがわかった。神戸か。いつか工場見学に行けないだろうか。
TOPページのうどんがおいしそうでまた食べたくなる(音がでるかも)
ヒガシマルのCM(うどんをバックにキャラが踊っているもの)は可愛くてたまらん。
そしてレシピの種類が半端なく多い。
20袋入りのパッケージの方がうどんがおいしそう。写真が大きく印刷されているから?
近所のスーパーでチェック
ん、まてよ。「関西の味」ってことは今住んでる関東近辺で取り扱っていない店もあるのでは?と自転車でいける範囲のスーパーに抜き打ちチェックをかけてみた。3店舗中1店舗には置かれていなかった。そうか、私の幸せは近所のスーパーのやさしさでできているのか。ならばうどんスープのあるお店にこれからも通わせていただきそして置かれていない店には要望書を提出してどこでも買えるようにしておこう。
「ほんだし」だけじゃなくて「うどんスープ」も置いてほしいぞ!
レシピが載ってたんだ!
箱の裏を見るとこのうどんスープを使った調理例がいくつか載っている。20年くらい使っているはずなのに気にしてなかった。ほんとごめん。今までうどんスープを「うどん」を作る他に「野菜スープ」や「おじや」などの「汁物系」でしか使ってこなかったけれど、これからこの商品を買い支えていくことを考えるなら日常的に使えるメニューを開発するべき。だって目的があるほうが料理を作るのも楽しくなるじゃない!そして美味しいし!と心の隅にヨコシマな気持ちを持ちつつメニューを考えてみました。ただし、箱やサイトのレシピに載っている料理は写真をみただけでおいしいとわかるので、それ以外のメニューを考えてみることにしました。炊き込みやおでんなんて旨いに決まってるじゃん!
箱のメニューは日常で作りやすいレシピが多い
やっと決まったコンセプト
最初はフルコースか和風懐石にしようとメニューを組み始めてみた。それなりに料理は思いつくけどまったく気分がのらずに「このままでは記事にできないぞ」と心臓がバクバクして焦りを感じ始めた。動悸がはげしくて「記事のことは忘れてもう寝ちゃおうよ」という心中に住む「睡眠天使のささやき」に気づかないふりをして翌日のお弁当の仕込みをしていた時に「あっ、行楽弁当にして公園で家族に食べさせよう。
すぐさま週末の天気と家族のスケジュールのチェックをしてカレンダーに書き込んだ。ここに目的が「お弁当を食べて感想を聞く」だけのピクニックが決定したのだ。
愛情弁当作り開始!
そして<うどんスープ愛情弁当を食べるためだけ>のピクニック当日。出発が8時半なので6時から調理を開始した。「子供の運動会のお弁当もこんなに早くから作らないよなー」とぼんやり考えながら時間のかかるものから手を付ける。
1.野菜の浅漬け(切った野菜と熱湯に入れて湯剥きしたプチトマトに粉をかけ軽くまぜている)
2.鶏むね肉のスープ煮(鶏肉はポテトサラダに使用。スープは他の調理で使用した)
3.ナスの煮びたし(ナスを油で焼き揚げたあと、熱いうちに2のスープに漬けた)
4.チキンボンボン(我が家での愛称。トリの手羽中の下味にうどんスープの粉をまぶして焼いた)
5.トマトスープ寒天(トマトジュースに2のスープを同量加えたものを寒天で固めた)
6.肉野菜炒め(肉の下味からすべてうどんスープの粉のみ使用。きゅうりも炒めるのが我が家流)
7.カジキのあんかけソテー(魚の下味には粉をまぶし、あんかけには2のスープを使用)
8.パスタ炒め(お湯で戻したパスタを油少々とうどんスープの粉だけかけて炒める)
9.いなり(油揚げはうどんスープで煮る。ご飯は薄めたうどんスープで炊き、すし酢を加えた)
以上9品をぴったり2時間で完成。味見できない料理もあったけどほとんどの料理は口にあわないことはないだろうと思う。思いたい。味に自信がないのがチャレンジ料理の1番「野菜の浅漬け(レシピを見ても味が想像できない)」と5番「トマトスープ寒天(完全なる創作料理)」。どうか「吐き出すほどマズイ」とかナシでお願いします。
ずっと気になっていた広すぎる公園で腹を減らせるために遊ぶ。
感想を聞くのが怖い
さて、そろそろ12時前。遊んで家族も腹をすかせているはずなのでお弁当をひろげる。
フタを開けるときが不安MAX
いつもとあまり変わらないお弁当の様子に見た目での反応は薄い。しかも唐揚げがない事実に気が付いた子が「食べたくない」と言い始める。しまった!子供の気持ちまで考えてなかった。よく見たら野菜料理ばっかりだし。ひとまず「いなりでも食べなよー」と言葉でごはん系をすすめつつ野菜炒めなどのおかずをコッソリと皿に入れていく。
食べたくないアピール
いつもの1.5倍の時間をかけ料理を半分以上食べた頃合いに、聞くと確実に凹む予感しかないが今回のお弁当の感想を聞くことにした。
感想トーク
私:今日のお弁当の味はどうかな?
夫:いつもとあんまり変わらないよね。あっ、チキンが焼鳥屋の味がしておいしかった。
(注:いつもの味付けは塩コショウのみ)
子:唐揚げなくてつまんない。
私:そこはごめん。次はちゃんと作るから。それで何がおいしかった?
子:この赤いの何?デザート?
私:まあ食べてみなよ
子:うーん(といいつつ箸で寒天を何度もさしてから少し食べる) うわっ、変な味!
全身で味を表現する息子
私:えっ、そうかな?固まる前に味見したら私は普通だと思ったけどなあ。
夫:いや、フレッシュなトマトで作ってると思って食べたらトマトジュースでガッカリするんだけど。
子:でしょー(勝ち誇った顔)。
夫:こっちの漬物のミニトマトのほうがうまいからこっち食べたら?
子:えー(いやいや食べる)あっ、ほんとだ!これはおいしー(2個食べる)。
私:そうかそうか。じゃあ、なんとか全部食べたみたいだから聞くけど、どれが一番おいしかった?
ちなみに私は「かじきのあんかけソテー」だけど。
夫と子:トマト!
私:ちょっと微妙な気持ち。でも生のトマトのフレッシュさには勝てないかー。あとは?
夫:チキンはおいしかったな。あとパスタは好物だからうれしかった。全体的に味は普通。
子:うーん、チキンボンボンだけかなー。
私:ふたりともチキンボンボンかー。とりあえず食べてくれてありがとう。
また作ったら食べてくれる?
夫:食べるよそれは。作ってもらってるし。
私:うっすらトゲを感じるけど、ありがとう。
子:じゃあ、コンビニでアイス買って!アイス!
私:もう口直しかよ!
<おしまい>
愛情が伝わる保証はない
あれ、ヒガシマルのうどんスープに感謝を捧げる料理になるはずが、私が創作したトマトスープ寒天のせいでむしろ足を引っ張りまくる結果になってしまった。暖かいうちは美味しかったけれど固めてしまったのが敗因。と考えられる。暖かいスープのまま提供すれば少し違った結論になったかもしれない(私個人の感想ですので責任はとれません)が、もうきっと作らないだろう。サイトに掲載されている料理作って出直してくるのでヒガシマルさんもうしばらく見逃してください。
それでもうどんスープは偉大である
毎日料理を作ってると、どの料理にも同じ調味料を使って同じ味にすることで料理自体に飽き、作る気力が湧かなくなることがある。たまにはこんな「闇鍋」をつくるような手探り料理を取り入れることで、口に合わないものを生み出してしまう恐怖もあるにはあるが、いつもより楽しく料理を作ることができ自分だけ得した気分になることが分かった。
あとは、関東でヒガシマルのうどんスープがいつでも手に入るように買い支えていくだけですね。
みなさんもスーパーなどで見かけたらぜひ「うどん」で味わってみてください。お願いします。
香りはモニターから出せなくて残念ですが、これがうまい「うどんスープ」です。
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